SONAR LE Documentation is based on the full version of SONAR. Some screenshots, folder paths, features and other references may differ from your installation.

同期について

SONARでは、異なるクロックソースを用いるいくつかの種類の同期をサポートしています。

 

クロックソース	タイミングマスター
インターナル	コンピューターのマザーボード上のクロック。MIDIだけのプロジェクトで、をマスターにして同期する場合に使用します。
オーディオ	コンピューターのオーディオデバイス上のクロック。オーディオを含むプロジェクトや、プラグインシンセを使ったプロジェクトで、をマスターにして同期させる場合に使用します。
MIDIクロック	外部機器から送られるMIDIクロック。SONARを外部機器から送られるMIDIクロックのスレーブとして同期させる場合に使用します。
MIDIタイムコード（MTC）	外部機器から送られるMIDIタイムコードでSONARを外部機器から送られるMIDIタイムコードのスレーブとして同期させる場合に使用します。

クロックがインターナルまたはオーディオに設定されている場合、他のMIDI機器をコントロールすることができます。この場合、SONARがマスター、外部MIDI機器がスレーブとなります。

クロックがMIDIクロックに設定されている場合、SONARは受信するMIDIメッセージに応じて動作します。この場合、SONARはスレーブ、外部MIDI機器はマスターとなります。SONARをスレーブとするMIDIクロック送出を使う場合は、オーディオの再生はサポートされませんので注意してください。

クロックがMTCに設定されている場合、SONARは受信するMTCメッセージに応じて動作します。これらのメッセージは、次のような場合に発生します。

MTCを出力できる外部MIDI機器。

他のタイムコード信号（例：SMPTE、EBUまたはフィルム・タイムコード）をMTCに変換するMIDIインターフェース。

このような同期設定を用いた場合、SONARのコマンドの機能に若干の違いが生じます。この項および以降の項は、どのようなことに役立つのか、各オプションが他の機能やコマンドに及ぼす影響など、それぞれの同期オプションについて説明しています。

コントロールバーのシンク・モジュールを使って、異なるクロック設定を迅速に切り換えることができます。

シンクモジュール

A：MTCフォーマット  B：受信タイムコード  C：同期の種類  D：MIDI同期送出  E：MTC送出

シンク・モジュールには、次のコントロールがあります。

MTCフォーマット：タイムコードのフォーマットを選択します。次のフレームレートがサポートされています。

23.976フレーム/秒（FPS）：通常、H.264/MPEG-4 AVCビデオで使用されます。

24フレーム/秒（FPS）：映画の撮影用フィルムで世界的に使用されています。北米あるいは日本でのフィルムにこの設定がよく用いられています。

25 FPS：PAL/SECAMビデオ、50Hz交流電源を用いている国々でのビデオとフィルムに使用されています。この設定は、ヨーロッパのビデオ機器と同期をとる時に用いられています。

29.97 FPSドロップ：北米あるいは日本でのNTSC方式の放送用ビデオ機器（長時間再生用）に用いられています。この設定は、SONARとビデオが完全に同期しますが、ビッグタイムビューなどに表示されるSONARのタイムが徐々にずれていくようになります。この設定は、業務用の外部ビデオ機器に対して完全に同期することができます。

29.97 FPSノンドロップ：北米あるいは日本でのNTSC方式の民生用ビデオ機器や音楽機器（短時間再生用）に用いられています。この設定は、SONARとビデオが完全に同期しますが、ビッグタイムビューなどに表示されるSONARのタイムが徐々にずれていくようになります。この設定は、業務用の外部ビデオ機器に対して完全に同期することができます。

30 FPSドロップ：タイムコードの標準タイプではありません。速度の補正やテープを用いているシステムの転送の問題でまれに使用されるだけです。

30 FPSノンドロップ：音楽機器との接続で最も良い設定です。他の機器との接続がうまくいかない時、この設定を選択します。

受信タイムコード：外部デバイスと同期する時に受信タイムコードの現在の時間を示します。

同期の種類：同期の種類を選択します。右クリックして、同期設定を表示させます。次の種類の同期がサポートされています。

内部同期：コンピューターの内部クロックによってタイミングが決まります。

MIDIクロック：外部機器から送られるMIDIクロックによってタイミングが決まります。

MTC同期：外部機器から送られるMIDIタイムコードでSONARを外部機器から送られるMIDIタイムコードのスレーブとして同期させることでタイミングが決まります。

オーディオ同期：コンピューターのオーディオインターフェースのクロックによってタイミングが決まります。

MIDI同期送出 ：MIDIクロックをドラムマシン、スタンドアロンのMIDIハードウェアシーケンス、MIDIキーボードに組み込まれたシーケンサー（インターナルクロックやオーディオクロックの使用時にのみ利用可能）などの外部MIDIデバイスに送出します。SONARはメッセージを他のすべての機器に送出して開始/停止させ、機器間の同期を保ちます。SONARは、MIDI同期を複数のMIDI出力ポートに送出できます。詳細については、MIDIクロックによる同期を参照してください。

MTC送出 ：MIDIタイムコード（MTC）を受け取ることができる外部デバイスにMTCを送出します。MTCは、プロジェクト内の現在タイム、プロジェクトの位置およびタイミングの情報です。MTCタイムコードは、位置を時間、分、秒およびフレームで示します。再生速度はフレームレートで示されます。詳細については、MIDIタイムコード（MTC）による同期を参照してください。

また、同期モードを次のように選択することもできます。

1.	編集｜環境設定｜プロジェクト｜クロックを選択します。

2.	クロックソースから、目的のクロックソースを選択します。

3.	OKをクリックします。

クロックソースと同期の種類は、プロジェクトファイルの一部として保存されるオプションです。たとえば、あるプロジェクトでインターナルクロックを使うよう設定され、別のプロジェクトではオーディオクロックをSONARのマスタータイミングソースとして使用し、また別のプロジェクトではクロックソースとしてMTCを使うよう設定されている場合などがあります。

同期のトラブルに関してサポートを受ける場合は、これらの情報とトラブルの内容を系統立てて整理しておくことをお勧めします。