サラウンドフォーマットテンプレートの選択

SONARには、サラウンド環境のスピーカーの数と配置、チャンネルとスピーカーとの対応に応じて、様々なサラウンドフォーマットテンプレートが用意されています。

一般的な5.1サラウンド以外にも、LCRS、6.1、7.1など、様々なサラウンドフォーマットがあります。小数点以下の数字はサブウーファー（LFE）の数を示します。ただし、5.1サラウンドでも、チャンネルとスピーカーとスピーカーのアングルとの対応によって、さらに細かな分類があります。

 

表 181.  

サラウンドフォーマット	チャンネルとスピーカーとの対応（左から1、2…の順）
5.1 SMPTE/ITU	L, R, C, LFE, Ls, Rs
5.1 Music Alternative	L, R, Ls, Rs, C, LFE
5.1 Film Alternative	L, C, R, Ls, Rs, LFE

サラウンドで使用される各スピーカーには、以下のような名称が付けられています（リスナーの正面を起点に時計回りの順に記載）。

 

表 182.  

名称	スピーカー
C	Center （リスナーの正面）
Rc	Right of Center
R	Right （標準的なステレオの位置）
Sr	Side right （リスナーの右正面）
Rs	Right Surround
Cs	Surround （リア正面）
Ls	Left Surround
Sl	Side Left （リスナーの左正面）
L	Left （標準的なステレオの位置）
Lc	Left of center
LFE	Low Frequency Effect speaker(s) （部屋の残響に応じて配置）

SONARではサラウンドバスを使用することにより、サラウンドミックスを作成することができるようになります。

1つのプロジェクトでは複数のサラウンドバスを使用することができますが、すべてのサラウンドバスは同じサラウンドフォーマットでなければなりません。

プロジェクトで使用するサラウンドフォーマットは、以下のサラウンドフォーマットテンプレートから選択することができます。

2.0

2.1

LCR

LRC+LFE

LRS

LFS+LFE

Matrix UHJ

QUAD

4.1 (SMPTE/ITU)

Quad+LFE

PanAmbio 4.1

LCRS

Surround (SMPTE/ITU)

Surround Media

LCRS+LFE

5.1 (Standard 3/2)

5.1 (Film/Alternative)

5.1 (Music/Alternative)

5.1 (SMPTE/ITU)

6.0 (Hexagon)

6.0 (Film/Alternative)

6.0 (Music/Alternative)

6.1 (Film/Alternative)

6.1 (Music/Alternative)

6.1 (SMPTE/ITU)

7.0 (Heptagon)

7.0 (Film/Alternative)

7.0 (Music/Alternative)

7.1 (Film/Alternative)

7.1 (Music/Alternative)

7.1 (SMPTE/ITU)

8.0 (Octagon)

8.0 (Film/Alternative)

8.0 (Music/Alternative)

8.1 (Film/Alternative)

8.1 (Music/Alternative)

8.1 (SMPTE/ITU)

初期設定では、5.1 (SMPTE/ITU)が使用されます。

サラウンドフォーマットテンプレートを追加/削除することはできませんが、サラウンドフォーマットの各種セッティングを変更し、プリセットとして保存することができます。

サラウンドパンでは、各サラウンド出力のアウトプットレベルをコントロールすることができます。またサラウンドフォーマットのセッティングを変更した場合は、それが次回以降のデフォルト設定となります。

サラウンドを設定するには、編集 > 環境設定 > プロジェクト > サラウンドを選択します。

 

関連項目：

サラウンドフォーマットの選択と出力デバイスの設定