ReWireインストゥルメント

ReWireは、ソフトウェアアプリケーション間でオーディオデータをリアルタイムで送受信することができる技術で、マルチチャンネルのオーディオケーブルのソフトウェア版ともいえます。ReWireには次の特長があります。

アプリケーション間でのリアルタイム・オーディオストリーミング

サンプル精度での忠実な同期

共通のトランスポート機能

SONARでは、ReWire2.0フォーマットをサポートしていますが、多少の違いがあります。SONARでは、ReWireのアプリケーションと次のようにやりとりをします。

SONARのプロジェクトごとに1つのReWireアプリケーションを挿入することができます。

各ReWireアプリケーションで可能な限りのMIDIチャンネルとデバイスを使うことができます。

シンセラック、または挿入メニューから、SONARのプロジェクトにReWireのデバイスを挿入して、必要なオーディオトラックとMIDIトラック1つをSONARで作成することができます。また、プラグインシンセと同じで、ReWireのアプリケーションが機能するためのパネル（プロパティページ）があるので、SONARからReWireアプリケーションのパネルを開くことができます。

SONARのテンポ、トランスポート、ループ区間は、ReWireアプリケーションにリンクされています。ReWireアプリケーションでこれらの設定を変更すると、SONARでも同じ設定が変更されます。また、SONARで設定を変更すると、ReWireの設定も変更されます。複数のアプリケーションを開いているとき、そのうち1つのアプリケーションで変更をしたら、他のアプリケーションに移らないと設定が反映されないことがあります。

SONARからパッチやバンクチェンジをReWireアプリケーションに送信することはできません。SONARのその他のトラックのプロパティは、MIDIトラックのパン設定以外で、ReWireデバイスのコントロールをします。SONARのオーディオトラックのパン設定はReWireデバイスのパン設定をコントロールします。

シンセトラックをミックスダウンしたりバウンスしたりするのと同じ方法で、ReWireトラックをミックスダウンしたりバウンスすることができます。

SONARのオートメーション機能を、ReWireアプリケーションで使うオーディオとMIDIのトラックに使うことができます。

ReWireデバイスが使うオーディオトラックをミュートまたはソロにすると、オーディオトラックに対応したMIDIトラックも自動的にミュートまたはソロになります。オーディオトラックに対応しているMIDIトラックが1つしかない場合は、ReWireデバイスが使っているMIDIトラックをミュートまたはソロにすると、それに対応したオーディオトラックもミュートまたはソロになります。

SONARを終了する前に、必ずReWireアプリケーションを終了しなければなりません。SONARを終了するときにReWireアプリケーションが開いていると、正常に終了されないことがあります。

操作手順：

ReWireインストゥルメントを挿入する

各ReWireデバイスに対して異なるオーディオトラックを使用する

ReWireインストゥルメントのオートメーション

ReWireインストゥルメントのミックスダウン

ReWireトラブルシューティングガイド