オーディオのサンプリングレートとビット数の設定

SONARの各プロジェクトには、オーディオデータが保管される際の精度を示すサンプリングレートとビット数が設定されています。1つのプロジェクト内のすべてのオーディオファイルには、同じ設定が使用されます。新しいプロジェクトを作成する場合で、初期設定を利用しないときは、オーディオを録音する前に必ずサンプリングレートとビット数を設定してください。

SONARで選択できるサンプルレートは、11025 Hz、22050 Hz、44100 Hz、48000 Hz、88200 Hz、96000 Hz、176400Hz、192000 Hzおよび384000 Hzです。初期設定値は44100Hzで、これはオーディオCDと同じレートです。ここで高いサンプリングレートを選択し、ミックスダウン時に44100Hzに変換することもできます。メモ：ほとんどのオーディオデバイスでは、同じ曲内で使用するデジタルオーディオデータは同じサンプリングレートでなければなりません。一部の専用システムでは、異なるサンプリングレートのオーディオを同時に扱うことができますが、SONARでは同じサンプリングレートのオーディオしか扱えません。インプットとアウトプットで異なるサンプリングレートをサポートするサウンドカードを使用する場合、SONARは異なるインプットとアウトプットを異なるデバイスとして認識します。

高いサンプリングレートを選ぶと、より高い品質でオーディオを扱うことができます。ただし、CPUやメモリー、ハードディスクなどについてもより高い性能が要求されます。コンピューターの性能に不安があるのであれば、一般的なサンプリングレートにとどめておく方がよいでしょう。詳細については、デジタルオーディオを扱う際のパフォーマンスを改善するを参照してください。

オーディオのビット数の初期値は16bitになっています。オーディオデバイスが18、20、22、24ビットに対応していれば、より高い品質でオーディオを扱うことができます。

MIDIデータだけのプロジェクトを作成するのであれば、サンプリングレートとビット数の設定は必要ありません。またオーディオファイルをインポートした場合には、自動的に設定されたサンプリングレートとビット数に変換されます。

サンプルレートとビット数の設定方法

メモ：プロジェクトをデジタル・アウト経由でDATやその他のメディアに記録するのであれば、記録するメディアのサンプルレートに合わせて設定してください。たとえば、CDにプロジェクトをマスタリングする場合は、サンプルレートの変更が必要ないように、はじめから44100Hzに設定することをお勧めします。

1.	編集｜環境設定｜オーディオ｜デバイスの設定を選択します。

2.	サンプルレートと、オーディオデバイスのビット数を指定します。

3.	OKをクリックします。

サンプリングレート、ビット数の設定は、プロジェクトファイルにも保存されます。