Console Emulatorモジュール(Producerのみ)A: クリッピングLED B: Console Emulatorの有効/無効 C: エミュレーションモード D: 出力VUメーター(左および右チャンネル) E: トリム(バスモジュールでは利用できません) F: ドライブ G: トレランス H: RMS/ピークメーター切り替え
Console Emulatorチャンネル:このバージョンは個別のトラック用に設計されています。
Console Emulatorバス:このバージョンはバス用に設計されています。これには、トリムコントローラがないことを除き、チャンネルバージョンと同じコントローラが含まれています。
モード:目的のコンソールエミュレーションモードを選択します。各モードで、Console Emulatorモジュールは原型のモデルによく似ています。
S-Type:ロックやポップスのジャンルのミキシングエンジニアに人気のある、クリーンで透過的なイギリスのコンソールをエミュレートします。このコンソールは、ほかのコンソールをすべて合わせても及ばないほど、より多くのプラチナセールスを記録したアルバムで使用されていた可能性があります。
N-Type:Abbey Road、The Village、Ocean Way、Skywalker Soundなどの伝説的なレコーディングスタジオで使用されていたイギリスのコンソールをエミュレートします。このコンソールには暖かみがあり、豊かな低域があります。
A-Type:革新的なイギリスのコンソールであり、これまでに13台しか製作されなかったコンソールをエミュレートします。このコンソールは、Trident StudiosやCherokee Studiosにあったことで有名になりました。このコンソールは、N-Typeコンソールよりも明るい高音と控えめな低音を備えています。一部では、あらゆる時代の中で、これが最高のサウンドのコンソールであると考えられています。
クリッピングLED:Console Emulatorモジュールへの入力信号がクリッピングされているかどうかを示します。ProChannel信号チェインにひずみがある場合、クリッピングLEDがクリッピングの発生場所を特定します。
Console Emulatorの有効/無効:Console Emulatorモジュールを有効/無効にします。
出力VUメーター:これらのメーターは、実際のメーターとまったく同じように、反応よく動作するように調整されています。これらのメーターは、プロフェッショナルなミキシングの状況において必要とされる適切なゲインステージに完全に対応するため、特定のトラックに必要なボリュームについて、ユーザーはより適切な判断ができます。
RMS/ピーク:VUメーターは、RMSまたはピークレベルを表示するように切り替え可能です。一定の周期内におけるオーディオの平均振幅に近い方を表示する場合は、RMSを選択します。RMSとはRoot Mean Squareの略で、通常ピークレベルの70%強程度になります。一定の周期内におけるオーディオの最大振幅を表示するには、ピークを選択します。
トリム:インプットゲインを調整します。有効な範囲は0%~100%で、デフォルト値は0%です。このコントロールはConsole Emulatorチャンネルモジュールでのみ利用可能であり、Console Emulatorバスモジュールでは利用できません。
ドライブ:前処理された入力信号をサチュレーション処理する量を調整します。たとえば、アナログのハードウェアミキサーで、すべてのチャンネルフェーダーを+3dBに設定した場合、チャンネルフェーダーを0dBに設定した場合よりも加算回路でのサチュレーションが大きくなります。このパラメーターを使用すると、加算されるサチュレーションの大きさを制御できます。有効な範囲は-6.0dB~+6.0dBで、デフォルト設定は0dBです。
トレランス:バス回路のコンポーネントの許容範囲をシミュレートします。ミキサー内のすべてのチャンネルは、同じ電子部品によって構成されているために理論的には相互に同等である場合でも、実際にはチャンネル間でこれらの部品がわずかに異なっていることがあります。たとえば、2Kオームの抵抗がチャンネル1で1.98Kオーム、チャンネル2で2.03Kオーム、チャンネル3で1.99Kオームなどのようになっている可能性があります。トレランス・スイッチを有効にすることで、Console Emulatorモジュールのサウンドは、異なるチャンネルでわずかな差が生じるようになります。これらの差は曲の状態にも保存されるため、セッションを再読み込みするときに呼び出すことができます。
通常、最初のモジュールとしてConsole Emulatorモジュールを挿入し、ProChannelでポストFX欄が無効になっていることを確認します。ただし、Console Emulatorモジュールを最後に配置し、ポストFX欄を有効にして、すべてのエフェクトや処理済みのサウンドが影響を受けるようにすることもできます。
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