出力先の設定

トラックのアウトプットは、トラックに含まれる演奏情報を、どこに出力するかを設定するためのパラメーターです。最も単純な設定例としては、コンピュータに内蔵されているサウンドカードからMIDIイベントとオーディオイベントを出力する方法が考えられます。この場合にはすべてのMIDIトラックとオーディオトラックの出力先をコンピュータに内蔵されているサウンドカードに設定します。

使用する機材にMIDIキーボードがあり、それがサウンドカードのMIDIポートに接続されている場合、MIDIデータをサウンドカードに直接出力するか、サウンドカードのMIDIポートを通してMIDIキーボードに出力するかを選ぶことができます。サウンドカードに直接出力するように設定した場合には、MIDIトラックの音はコンピュータのスピーカーから鳴り、MIDI端子に出力するように設定した場合には、MIDIキーボードに接続されたスピーカーから鳴るようになります。またMIDIトラック毎にサウンドカードとMIDI端子に振り分けた場合には、コンピュータのスピーカーからと、キーボードに接続されたスピーカーからと振り分けたトラック毎に同時に音が鳴ります。

コンピュータのUSB端子やシリアル端子に接続して使用するMIDIインターフェースを使用している場合には、接続したMIDIインターフェースのMIDI端子を使用します。より複雑なシステム設定については、オンラインヘルプのハードウェアセットアップを参照してください。

複数のMIDIデバイスがコンピュータに用意されている場合は、編集 > 環境設定 > MIDI > デバイスの選択を選択し、希望する順番に並べ替えてください。編集 > 環境設定 > MIDI > デバイスの選択を選択をすると、ダイアログが表示され、使用可能なMIDIポートの一覧が表示されます。出力ポートのリストで、使用頻度の高いポートを上から順に並べます。お使いのMIDIインターフェースの接続順やMIDI端子の番号と一致させる必要はありません。

図91. MIDI > デバイスの選択セクション

A：選択されていないデバイス

SONARを最初に起動した際には、MIDIデバイスを選択するプロンプトが表示されます。この設定は後からでも変更することができます。編集 > 環境設定 > MIDI > デバイスの選択では、後からMIDIデバイスの設定を変更することも可能です。

一般的なコンピュータには、サウンド機能が搭載されています。マルチチャンネル仕様のサウンドカードや、ステレオ型のサウンドカードが接続されている場合には、それらが別々のオーディオデバイスであるかのように表示されることもあります。SONARの各オーディオトラックのデータは、任意のバスまたはメインに出力されます。メインの出力は、オーディオデバイスに送られます。MIDIトラックの出力先として、あるMIDIポートを使用する前にはMIDIデバイスダイアログで設定しておく必要があります。一方オーディオトラックの出力先としてMIDI出力デバイスを設定する場合は、初期状態ではコンピュータで使用することができるオーディオデバイスを自由に選択することができます。ただし、ボイスモデムやGame互換デバイスとしての機能を持っているオーディオデバイスは使用できない場合があります。また、専用オーディオ機器には設定が必要なものもあります。詳細については、オーディオパフォーマンスの改善を参照してください。

MIDIデバイスの選択方法

1.	編集 > 環境設定 > MIDI > デバイスの選択を選択します。

2.	出力の欄にあるMIDIポートから使用するものをクリックし反転表示させます。

3.	選択したデバイスをトップへ移動ボタンをクリックし、選択したMIDIデバイスを出力デバイス欄の最上段に移動します。

4.	OKをクリックします。

 

関連項目：

MIDI > デバイスの選択

MIDI出力/入力デバイスにフレンドリーネームを付ける

各デバイスには、任意のわかりやすい名前を付けることができます。フレンドリーネームはMIDIトラックの入力と出力メニュー、コントロールサーフェスダイアログに表示されます。フレンドリーネームを使うときは、ダイアログにあるデバイスの表示にフレンドリーネームを使用にチェックを入れます。

フレンドリーネームを使う

1.	編集 > 環境設定 > MIDI > デバイスの選択を選択します。

2.	フレンドリーネームの欄をダブルクリックして入力可能な状態にし、ドライバ名を入力してEnterキーを押します。

3.	デバイスの表示にフレンドリーネームを使用にチェックを入れます。

4.	OKをクリックします。