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リアルタイムバウンス

高速でバウンスが有効になっている場合

高速でバウンスが有効になっている場合、バウンスの操作はプロジェクトにあるすべてのミキサーおよびバスで可能な限り高速なストリーミングオーディオにて行われます。高速でバウンスの動作中は、すべてのハードウェア出力は一時的に無効となり、バウンスは無音で実行されます。

メモ：高速のバウンスは通常の再生と同じ操作のため、音の劣化がありません。

高速でバウンスの動作にはいくつかの制限があります。

オーディオで外部インサートエフェクトが使われている場合は、高速でバウンスを行うことはできません。外部インサートエフェクトは通常、外部機器からオーディオを受信するのに使用されるため、SONARのオーディオ出力はリアルタイムで外部機器に送出されなければなりません。外部インサートエフェクトが使用されているオーディオをバウンスしようとすると、SONARよりエラーメッセージが表示されます。

サンプラーなどのソフトウェア・インストゥルメントでは、オーディオをリアルタイムより早く処理することができないため、高速でバウンスモードで使うとエラーが発生します。

いくつかのハードウェアベースのDSPエフェクトは、高速でバウンス機能で問題が起こります。

高速でバウンスが無効になっている場合

高速でバウンスが無効になっている場合、プロジェクトを（通常の再生と同じような方法で）実際に聞こえるように再生することによってリアルタイムにバウンスが行われます。リアルタイムバウンスモードでは、外部機器への入出力ができるようにするために、すべてのオーディオハードウェア入力と出力がアクティブになっています。

バウンス作動中に手動で再生を停止すると、SONARからバウンスを継続するかキャンセルするかのプロンプトが表示されます。

バウンス中の試聴

高速でバウンスが無効になっている場合、無音または試聴しながらリアルタイムバウンスを行うことができます。

バウンス中の試聴オプションが追加されたダイアログは次のとおりです。

トラックにバウンス・ダイアログ

オーディオのエクスポート・ダイアログ

オーディオFXの反映ダイアログ

フリーズオプション・ダイアログ

バウンス中の試聴が選択解除されている場合は、バウンス処理中はオーディオが出力されません。リアルタイムバウンスモード（高速でバウンスが選択解除されている）でバウンス中の試聴が有効になっている場合、ミックスダウンの出力が聞こえます。

メモ：プロジェクトで使ったゲインステージや、選択されたミックスダウンオプション（ソースカテゴリをトラックに割り当てた状態でのバウンス、バウンス設定でミュート/ソロまたはオートメーションを無効にした状態でのバウンス、またはトラックがフリーズされている状態でのバウンスなど）によって、通常の再生よりも音量が大きくなったり小さくなったりします。このような設定でバウンス中の試聴をリアルタイムで使う場合は、スピーカーの損傷を防ぐためにマスター出力レベルをあらかじめ下げてください。

バウンス中にライブ・インプットを許可する

1.	トラックビューのトラック・メニューをクリックし、トラックにバウンスを選択して、トラックにバウンス・ダイアログを開きます。

2.	ミックス項目から、高速でバウンスチェックボックスをオフにし、モニター音の録音チェックボックスをオンにします。

リアルタイムバウンスのパフォーマンスの向上

リアルタイムバウンスを実行中にPauseボタンを使うと、GUIの更新頻度を一時的に下げることができます。これにより、オーディオエンジンでCPUリソースを最大に活用することができ、CPUを大量に使うプロジェクトを再生するときにドロップアウトが起こらないようにする場合に便利です。

詳細については、再生中に現在タイムがスムーズに表示されないかビューの外にスクロールされるを参照してください。

サイドチェインプラグインによるバウンスとフリーズ

選択項目をバウンスする場合、サイドチェイン入力は自動的には含まれません。サイドチェインプラグインを使ったトラックの出力をバウンスする最も簡単な方法は、プラグインのサイドチェイン入力へ送信される「すべての」トラックを選択し、高速でバウンスを無効にして、ソースの種類がトラックに設定された状態でバウンスを行うことです。

メモ：サイドチェイン入力があるトラックをフリーズする場合、サイドチェイン入力は含まれません。サイドチェインが含まれているトラックでCPUを開放する必要がある場合、ミックスにてすべてのサイドチェインソースが明示的に選択された状態でバウンスコマンドを使用します。

 

関連項目：

サイドチェインの使用

外部インサートエフェクト

トラックのバウンス

オーディオクリップの結合