プリセットとプロパティページ

プリセットは、プロパティページの設定を保存して、将来全く同じ設定グループを呼び出せるようにする方法です。エフェクトやプラグインシンセはプリセットを利用します。またある種のダイアログにあるその他いくつかの機能もプリセットを利用します。

プラグインのプロパティページの一番上にあるプリセットウィンドウと、その横にあるボタンを使って、プリセットの管理をします。

A：プリセットメニューに現在のプリセットの名前が表示される B：前/次のプリセットボタン C：プリセットを保存ボタン D：プリセットの削除ボタン E：VSTボタンのプリセット F：ACTラーニングボタン G：ビューを開く H：ソロボタン I：オートメーションの再生と記録ボタン J：すべてのキーストロークをプラグインで使用する場合はオン K：プラグインウィンドウを固定

プリセットメニューには、プリセットが以下の順で表示されます。

最近使ったプリセット：最大8個までの最近使ったプリセットが表示されます。次のセクションとの境界には仕切り線があります。

VSTファクトリプリセット：最近使ったプリセットの下には、VSTのファクトリプリセットが表示されます。次のセクションとの境界には仕切り線があります。

Cakewalk/ユーザープリセット：リストの一番下に表示されます。

プリセットの使用法は以下のとおりです。

表 178.  

目的	操作方法
プリセットの読み込み	次のいずれかを実行します。 プリセットメニューの右側にあるドロップダウンの矢印をクリックし、ドロップダウンメニューにあるプリセットの名前をクリックします。 前/次ボタンの右または左側をクリックして、メニューから前または次のプリセットを読み込みます。ボタンを繰り返しクリックして、メニュー内を巡回します。
現在の設定をプリセットとして保存する。	VSTファクトリプリセット：これらのプリセットは削除したり上書きすることはできません（削除ボタンがグレーで表示されます）。これらの設定を変更して保存するときは名前を変更し、保存ボタンをクリックします。 メモ：VSTプリセットは、.fxpファイルを保存することで保管することができます（以下の手順を参照）。 Cakewalk/ユーザープリセット：新しい名前で保存する（名前をダブルクリックして新しい名前を入力）か、または保存ボタンをクリックして現在の値でプリセットを上書き保存します。
プリセットを削除する	VSTファクトリプリセットは削除することができません。VSTファクトリプリセットを使わない場合は、プリセットウィンドウにプリセット名を表示させてから、削除ボタンをクリックします。
.fxpファイルの読み込みまたは保存	それぞれ、プリセットの読み込みまたはプリセットを保存コマンドを使います。
.fxbファイルの読み込みまたは保存	それぞれ、バンクロードまたはバンク保存コマンドを使います。

またプリセット欄には、プリセットの状態から変更されていることを示すアスタリスク（*印）が表示されます。これは、ある特定のプリセットが変更されて別のプロジェクトに保存され、それが現在のプロジェクトの設定とは異なっていることを示します。現在のプロジェクトのプリセットを現在の設定で再度保存するとアスタリスクは消えますが、他方のプロジェクトには再度アスタリスクが現れ、そのプロジェクトで表示される設定はそのプリセットの最後に保存されたバージョンと異なることを示します。すべてのプロジェクトでこのアスタリスクを除去するには、各プロジェクトのプリセットを全く同一の設定で保存してください。

プラグインプロパティページにはプリセット関連以外のコントロールもあります。

ビューを開くボタン：このボタンを使用すると、プラグインシンセの対応するMIDIトラック用のMIDI編集ビューを開くことができます。ドロップダウン矢印をクリックして、メニューからデフォルトの編集ビューを指定します。次のビューがあります。

ステップシーケンサー（デフォルト）

ピアノロールビュー

譜面ビュー

イベントリスト

オートメーションの再生と記録ボタン：これらのボタンはオートメーション再生とプラグインパラメーターの記録のオンとオフを切り替えます。詳細については、オートメーションを参照してください。

キーストロークボタン ：このボタンをオンにすると、プラグインのプロパティページにフォーカスがあるときに、すべてのキーストロークがプラグインに送信されます。

プラグインウィンドウを固定 ：このボタンを使用すると、別のプラグインウィンドウを開いても閉じないように、個々のプラグインウィンドウをピン留めすることができます。常にプラグインごとに別々のウィンドウが開かれるようにするには、編集 > 環境設定 > ファイル > VST プラグインを選択し、プラグインウィンドウのリサイクルチェックボックスをオフにします。

現在の動作を切り替えるには、Ctrl キーを押しながらプラグインUI を開きます：

プラグインウィンドウのリサイクルが有効である場合に、Ctrl キーを押しながらプラグインを開くと、開いている他のプラグインウィンドウもすべてピン留めされます。

プラグインウィンドウのリサイクルが無効である場合に、Ctrl キーを押しながらプラグインを開くと、開いている他のプラグインウィンドウがすべて閉じられ、新しいプラグインウィンドウはピン留めされません。

 

プラグインのプロパティウィンドウからトラックまたはバスのソロを切り替える

エフェクトを調整しているときは、通常、そのエフェクトを通過しているオーディオのみが聞こえることが望ましいです。

ソロボタン はすべてのプラグインプロパティページにあり、プラグインの調整中に、エフェクトが挿入されているトラックまたはバスをすばやくソロにできます。このソロボタンは、ソーストラック/バスにあるソロボタンとまったく同じように機能します。

図374. 各プラグインプロパティページにあるソロボタン

A： ソロボタン

 

メモ：シンセラックでソフトウェアインストゥルメントをソロにすると、ソロボタンはすべての関連するMIDIおよびオーディオトラックにも影響を与えます。

 

関連項目：

トラックのソロ

プラグインシンセをミュートまたはソロにする

オーディオFX（プラグインエフェクト）