イベントについて

ノートイベントは、3種類のパラメーターを含んでいます。

ピッチ：このパラメーターは、音名とオクターブによりキーナンバーを示しています。

ベロシティ（0～127）：このパラメーターは打鍵の強さを示します。MIDI機器によっては、ベロシティメッセージを送受信できないものもあります。

デュレーション：このパラメーターは、デュレーションを示します。値は拍：ティック形式で表示されます（音符の長さが1拍未満の場合、ティック数のみが表示されます）。

また、ノート名がリズム楽器を表す場合もあります。その場合は、ノート名リストが特定のドラムセットに対応しています。たとえば多くの場合、ピッチC2は実際にはキックドラムです。パッチがドラムセットに対応している場合は、イベントリストビューには、音名やオクターブではなく、リズム楽器の名前が表示されます。

イベントリストビューおよび他のビューでは、フラットとシャープが以下のように表記されます。

表記	意味
b	フラット
#	シャープ
"	ダブルフラット
x	ダブルシャープ

MCIコマンド

メディア・コントロール・インターフェース（MCI）コマンドは、曲の再生中に、たとえばCD-ROMドライブ、レーザーディスク、サウンドカード、アニメーション、またはビデオといった他のマルチメディアハードウェアやソフトウェアを制御できる特殊なイベントです。MCIはWindowsのマルチメディアエクステンションの一部であり、MCIコマンドのパラメーターはテキストだけです。たとえば以下のような場合です。

使用するコマンド	動作
PLAY C:¥TRAIN.WAV	MCIドライバに、TRAIN.WAVファイルを読み込んで演奏するよう指示します（お使いのシステムに、MCIドライバが正しくインストールされたサウンドカードが備っていなければ、このコマンドは機能しません）。
PLAY D:¥VIDEOS¥VACATION.AVI	メディアプレーヤーがVIDEOSフォルダからデジタルビデオのファイルVACATION.AVIを読み込んで再生します。
SET CDAUDIO TIME FORMAT TMSF PLAY CDAUDIO 3	CD-ROMドライブの指定されたトラックを再生します
STOP CDAUDIO	CDの再生を停止します。

MCIコマンドはWAVファイルを演奏するために使用することもできますが、これらは通常の速度で再生し、MIDIや他のオーディオイベントと同期をとる必要がない場合に使用します。つまり、MCIコマンドを使用したWAVファイルの再生と、オーディオクリップとの大きな違いは、オーディオクリップはMIDIイベントや他のオーディオクリップと互いに同期して再生されるところにあります。

WindowsのMCIコマンドに関する詳細は、マイクロソフト社のWebサイトなどを参照してください。