インプットを選択する

楽器または音源をサウンドカードに接続した後、サウンドカードのソフトウェア、SONARソフトウェア、および場合によってはWindowsのボリュームコントロールに、どの入力から録音を行うかを認識させる必要があります。S/PDIF入力から録音を行う場合、別の手順に従います（S/PDIF入力から録音するを参照してください）。

サウンドカードに1つのステレオ入力しかない場合、サウンドカードがWindowsのボリュームコントロールに対応している場合があります。

Windowsのボリュームコントロールを使用してトラックを録音するには、次の手順に従います。

SONARソフトウェアおよびWindowsのボリュームコントロールで録音する

1.	Windowsタスクバー のスピーカーアイコンをダブルクリックし、ボリュームコントロール・ダイアログを開きます。タスクバーにスピーカーアイコンがない場合、次のコマンドを使ってWindowsのボリュームコントロールを開きます。

Windows 7：スタート｜コントロール パネル｜ハードウェアとサウンド｜ボリューム コントロール

2.	ボリュームコントロール・ダイアログでオプション｜プロパティ・コマンドを使用し、音量の調整欄にある録音を選択します。

3.	ライン入力およびマイク入力がオンになっていることを確認し、OKをクリックします。

録音のボリュームコントロール・ダイアログが表示されます。

4.	録音のボリュームコントロール・ダイアログのライン入力およびマイク入力列の選択チェックボックスをクリックし、スライダーが上半分まで上がっていることを確認してOKをクリックします。

5.	SONARソフトウェアのトラックビューの録音を行うトラックの[In]欄で入力を選択します。サウンドカードのL入力でモノラルで録音するか、ステレオ入力からステレオで録音するかを選択します。

6.	録音するトラックを録音待機状態にし（表示が赤になるよう[R]ボタンをクリックします）、機器を演奏します。トラックのパラメーターの下部にあるレベルメーターが点灯します。メーターが動かない場合、この手順の後に続く表を参照してください。

7.	機器のボリューム、および/または録音のボリュームコントロール・ダイアログのボリュームスライダーを調整して、最大ボリュームで演奏したときにレベルメーターのレベルがときどき赤いゾーンに到達するまで上げます。

8.	[R]を押して録音を開始し、終了したらスペースキーを押します。[W]を押すと巻き戻せます。

音を停止した後、録音を行ったトラックのクリップ表示部にオーディオデータが表示されます。トラックの録音待機を解除し、録音したものを保存する場合には、プロジェクトの保存を行います。

楽器を演奏してもトラックのレベルメーターに変化がない場合、次を確認します。

想定される問題	解決方法
サウンドカードのRight入力を入力として選択したが、機器がLeft入力に接続されている。	録音待機中のトラックのインプット欄をクリックして、現在選択されている入力とは逆の入力を選択します。それでも動作しない場合は、Stereo入力を選択してみます。
機器が入力として選択した入力とは異なる番号の入力に接続されている。	メーターが動くまで、異なる番号の入力を選択します。
機器のボリュームを上げていない、または状態のよくないケーブルを使用している。	機器のボリュームを上げ、違うケーブルを接続します。
ケーブルが完全に接続されていない。	アダプタを前後にずらし、ケーブルが完全に接続されていることを確認します。

サウンドカードに複数の入力および独自のミキサーソフトウェアがある場合、Windowsのボリュームコントロールの入力を選択する必要はありません。サウンドカードのアナログ入力から録音するには、サウンドカードのクロックを内部に設定し、SONARソフトウェアのトラックビューの録音を行うトラックのインプット欄から正しい接続の入力数を選択します。

デジタル入力(S/PDIF)から録音するには、次の手順に従います。

S/PDIF入力から録音する

1.	録音を行う機器またはCDプレイヤーをコアキシャルケーブルまたはオプティカルケーブルを使用してサウンドカードのS/PDIF入力に接続します。まず、コンピューター、サウンドカード、および音源の電源を一度切る必要がある場合があります。サウンドカードの説明書を参照してください。

2.	サウンドカードのミキサーソフトウェアを使用してクロックを外部またはS/PDIFに設定します。

3.	SONARソフトウェアのクロックソースはオーディオにします。編集｜環境設定｜プロジェクト｜クロック、またはコントロールバーのシンクモジュールで、クロックソースを選択します。

4.	トラックを録音待機にし、入力レベルをテストし、入力ボリュームを調整し、トラックを録音します。

5.	録音が終了したら、サウンドカードのクロックを内部に戻し、録音されたものを聞きます。

AES/EBUという別の種類のオーディオ接続も存在します。これは、Audio Engineering Society/European Broadcasting Unionの略称で最も高い帯域幅のデジタルオーディオ接続です。AES/EBU接続では、S/PDIFケーブルの上限である10メートル以上のケーブルが使えます。音源にAES/EBU接続がある場合、AES/EBU-S/PDIFコンバータを購入するとサウンドカードのS/PDIFジャックを介してAES/EBUジャックでの送受信が行えます。

 

関連項目：

オーディオインターフェース（サウンドカード）とドライバ

オーディオ

MIDI