楽器、オーディオ機器、またはマイクをサウンドカードに接続する

サウンドカードに楽器またはマイクを接続するには、先端に正しいプラグの付いたケーブルが必要です。低価格なサウンドカードには、マイクおよびラインと記された1/8インチ（ミニタイプ）のアナログジャック（入力）があり、S/PDIFと記されたデジタル入力もある場合があります。エレキギターや大抵の電子楽器の接続にはライン入力を使用します。マイク入力はマイクからの音声を入力するためにレベル調整されています（しかし、マイクをプリアンプまたはプリアンプ付きのミキサーに接続し、プリアンプまたはミキサーをライン入力に接続した方がより良い音質で録音できます）。S/PDIF入力は、サンプラーやCDプレイヤーなどのデジタルオーディオソースで使用します。ギターケーブルは通常1/4インチ（標準タイプ）のプラグが先端に付いているので、1/8インチジャックにエレキギターを接続するためには、1/4-1/8インチ変換コネクタが必要です。電子機器を取り扱っている販売店で購入できます。

プロフェッショナル用のサウンドカードを使用している場合、入力ジャックは通常1/4インチ（標準タイプ）であり、また低インピーダンスマイク用にXLR入力、およびデジタル入出力のためのS/PDIFおよびAES/EBU接続が存在することもあります。マイクケーブルの先端にXLRプラグ（XLRプラグには3つのピンが突出してます）が付いており、サウンドカードに1/4インチ入力ジャックのみ存在する場合、マイクケーブルの端にXLR-1/4インチ変換コネクタを付ける必要があります。

次の表では、サウンドカードの入力の種類、必要なケーブルの種類、および接続する入力の概要を説明します。

表 6.  

サウンドカードの入力の種類	必要なケーブルおよびアダプタ	接続する入力端子
1/8インチ（ミニタイプ）マイクおよびライン	通常の電子楽器では採用されていません。接続ケーブルに1/4インチ-1/8インチアダプタを接続します。ケーブルにXLRプラグの付いたマイクの場合は、1/4インチ-1/8インチアダプタをXLR-1/4インチアダプタに接続します。	ライン入力に機器を接続し、マイクをマイク入力に接続します。あるいは、マイクをプリアンプに接続し、プリアンプをライン入力に接続します。
1/4インチL/R	常の電子機器ケーブルにはアダプタは必要ありません。ケーブルにXLRプラグの付いたマイクの場合は、XLR-1/4インチアダプタを使用します。	楽器およびマイクを入力ペアのLまたはR入力に接続します。楽器にステレオピックアップおよびステレオケーブルが存在する場合、ケーブルをLおよびR入力に挿入できます。
1/4インチLおよびR、XLR LおよびR	アダプタは必要ありません。	楽器を1/4インチのL、R、またはその両方に接続します。マイクをXLR LまたはXLR R入力に接続します。
S/PDIF (Sony/Phillips Digital Interface)	アダプタは必要ありません。	デジタルソース（サンプラーまたはデジタル出力を持つCDプレーヤーなど）をコアキシャルケーブルまたはオプティカルケーブルを使用してサウンドカードのS/PDIF入力に接続します。 S/PDIF入力から録音するを参照してください。

エレキギターをオーディオデバイスに直接接続する

1/4"モノラル-1/8"ステレオアダプタを使用してエレキギターを直接サウンドカードに接続できます。次の図は接続例です。

図29. エレキギターをオーディオデバイスに直接接続する

1/8"プラグをサウンドカードのライン入力に接続します。マイク入力も使用できます。ライン入力を使用する場合、Windowsの録音のボリュームコントロールダイアログでライン入力が選択されていることを確認します。マイク入力を使用する場合、マイク入力を選択します。録音のボリュームコントロールダイアログを開くには、Windowsタスクバー のスピーカーアイコンをダブルクリックし、ボリュームコントロールダイアログを開きます。ボリュームコントロールダイアログでオプション > プロパティコマンドを使用し、音量の調整欄にある録音を選択します。ライン入力およびマイク入力がオンになっていることを確認し、OKをクリックします。録音のボリュームコントロールダイアログのライン入力およびマイク入力列の選択チェックボックスをクリックし、スライダーが上半分まであがっていることを確認してOKをクリックします。タスクバーにスピーカーアイコンが表示されていない場合は、コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > ボリュームコントロール（Windows 7）コマンドを使用して、Windowsミキサーを開きます。

エレキギターをエフェクター経由でオーディオデバイスに接続する

次の図のように、エレキギターをエフェクターに接続して、エフェクターの出力をサウンドカードの入力に送信することもできます。

図30. エレキギターをエフェクター経由でオーディオデバイスに接続する

この図では、エフェクターの出力がラインレベルになっていることが想定されています（エフェクターの説明書を参照してください）。エフェクターがプロレベル（+4dBの出力）にあり、サウンドカードで+4db入力をサポートしていない場合、エフェクターの信号を低く設定する必要があります。

ギターアンプのダイレクトアウト端子を、オーディオデバイスのライン入力端子につなぐこともできます。

マイクをオーディオデバイスに直接接続する

マイクはサウンドカードのマイク入力に接続できます。サウンドカードとともに使用するための低価格マイクには、1/8"プラグが付属している場合もあります。しかし、より高品質なマイクは、より高品質なケーブルを使用するため1/8"プラグにはなっていません。次の図は、1/4"プラグを使用するマイクを1/8"入力に接続する例です。

図31. マイクをオーディオデバイスに直接接続する

CDラジカセやオーディオ機器の音をSONARに録音する

オーディオ機器の出力は、RCAピン-ステレオミニY変換アダプタを使用してサウンドカードのライン入力に接続できます。ポータブルカセットプレーヤーの多くには、この種類のアダプタ、または必要なすべてのプラグが装着された単一のケーブルが付属されています。RCAピン－ステレオミニプラグタイプのケーブルを使用してください。

図32. CDラジカセやオーディオ機器の音をSONARに録音する

コンピュータのCD-ROMドライブからSONARに録音する

コンピュータの内蔵CDドライブを使用し、内部でオーディオケーブルがサウンドカードに接続されていない場合、CDドライブのヘッドフォンジャックとサウンドカードのライン入力をケーブルで接続します。コンピュータの内部で正しく接続されていない場合でも、CD-ROMドライブのヘッドホン出力端子とオーディオデバイスのライン入力端子を接続してください。

ミキサーをオーディオデバイスに接続する

 

図33. ミキサーをオーディオデバイスに接続する

上の図で信号の流れを追ってみます。

1.	録音前のトラックは、サウンドカードの出力からミキサーの入力#1および#2に流れます。

2.	録音前のトラックおよびギターの生音はメインミキサーに流れ、それらはステレオアンプおよびスピーカーを通して確認（モニター）できます。

3.	ギター入力（ミキサー入力#3）のAUXセンド#1を上げると、ギター音はAUXバス#1からサウンドカードLine入力に流れます。代わりにギター入力のAUXセンド#2を使用する場合、AUXバス#1および#2の両方はサウンドカードのライン入力にパッチされているので、AUXセンド#2のコントロールを上げることもできます。また、同時に両方のAUXセンドを使用してギターのモノラル信号を倍にすることもできます（通常は使用しません）。

4.	ギターの音はメイン出力からすでに聞こえるため、サウンドカードの出力に再び送信される信号は聞く必要がないので、ミキサーソフトウェアのボリュームコントロールでサウンドカードのライン入力をミュートにします（録音のボリュームコントロールではありません。ライン入力の録音は行いますが再生は行わないようにします）。

5.	他の機器を他の入力に接続する場合、各ミキサーのチャンネルのAUXセンド#1および/または#2を上げてそれらをサウンドカードのライン入力に送信できます。

6.	上の図のギターにステレオピックアップおよびステレオケーブルが存在する場合、ケーブルの左のプラグを入力#3に挿入し、AUXセンド#1を上げ、右のプラグを入力#4に挿入し、その入力のAUXセンド#2を上げます。すると、AUXバス#1および#2からサウンドカードのライン入力へギターからのステレオ信号を送信できます。

7.	上記のセットアップでは、入力#1または#2（サウンドカードのLine出力がミキサーに接続されている箇所）のAUXセンドは上げません。上げるとフィードバックループが確立され、サウンドカードの出力がAUXバスを通して入力に戻ってしまいます。

 

関連項目：

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オーディオの録音

オーディオインターフェース（サウンドカード）とドライバ

MIDI