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Cakewalkソフトウェアの入門ガイドMIDI ► MIDIファイル、プロジェクト、トラックおよびクリップ

Cakewalkソフトウェアでは、通常1つのソングのデータを保存するファイルはプロジェクトと呼ばれます。このファイルは、ソングの録音、再生および編集に使用されます。古いバージョンのCakewalkソフトウェアの場合は、拡張子が.wrk、最近のCakewalkソフトウェアでは.cwpになります。MIDIフォーマットのみ(デジタルオーディオなし)を使用するプロジェクトはスタンダードMIDIファイルというフォーマットで保存され、これはMIDIファイルを再生できるソフトウェアまたはハードウェア機器で再生できます。これらのファイルには拡張子.midが付きます。
プロジェクト内のMIDIメッセージは通常、より小さなトラックというコンテナに分類され、さらに小さな、トラックのセクションであるクリップというコンテナに分類されます。通常1種類のサウンドを再生するMIDIを別のサウンドを再生するMIDIメッセージと分けるためにトラックを使用します。通常各トラックは、個別のMIDIチャンネルに割り当てます。一般的なMIDIプロジェクトは、ドラム、ベース、およびピアノに対して個別のトラックを使用します。この例では、ベーストラックはチャンネル2に割り当て、ピアノはチャンネル5に割り当てます。次にベースサウンドをチャンネル2で再生し、ピアノサウンドをチャンネル5で再生するようMIDIサウンドモジュールを設定します。これらのサウンドを再生するために手動でMIDIモジュールを設定する代わりに、プログラムチェンジメッセージを送信してどのチャンネルでどのサウンドを再生するかをサウンドモジュールに設定することができます(聞こえるサウンドを制御するを参照してください)。通常ドラムトラックはチャンネル10に割り当てます。各サウンドモジュールに割り当てられたMIDIメッセージは個別のトラックに保存されているので、別のサウンドモジュールに送信されるメッセージを変更することなく1つのサウンドモジュールに送信される保存されたMIDIメッセージを制御および編集できます。
A:トラック1~6 B:バス C:トラック表示部 D:トラック3、4、5に録音されたMIDIメッセージ E:クリップ表示部 F:ズームフェーダー:ドラッグしてトラックの高さを変更
トラックにデータを録音すると、SONARソフトウェアのクリップ表示部にはトラックデータが視覚的に表示されます。上の図では、トラック1、2、および6は空ですが、トラック3、4、および5には録音データが入っています。また、トラック3は他のトラックとは異なる色で表示されていますが、これはフォーカスを示し、MIDIキーボード(コントローラ)が再生されたときにピアノサウンドが発音されることを表します。他のMIDIトラックをクリックしてフォーカスを変更すると、そのトラックで選択されたサウンドがコントローラの演奏とともに発音されます。
上の図では、各トラックのパラメーターがすべて表示されるまで縦方向を拡大表示しています。これらを使用して、各トラックがメッセージを送信するMIDIチャンネル、音色(パッチ)、全体的なトラックボリューム、トラックデータを送信するMIDI機器の種類、およびその他のパラメーターを設定します。トラック番号とMIDIチャンネルは、異なります。トラック番号およびMIDIチャンネルは互いに別のものですが、小さなプロジェクトでは覚えやすいよう同じ番号にすると便利です。トラック3のMIDIメッセージは、Ch欄で異なる番号を選択するだけで、任意のチャンネルに送信できます。トラック名の前にはMIDIケーブルのロゴが表示されていますが、その上にあるオーディオトラックには、オーディオトラックであることを識別するために異なるロゴが表示されています。オーディオトラックは、MIDIトラックとは多少異なるトラックパラメーターを持ちます(たとえば、オーディオトラックにはCh欄はありません)。
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