AudioSnapパレットの拍をクリップに分割ボタン をクリックすると、選択された、AudioSnapが有効になっているクリップが、オンになっているトランジェントマーカーで始まる新しいクリップへ分割されます。これは主に、クリップを新しいテンポに合わせたり、オーディオをストレッチせずにクォンタイズしたい場合などに使用します。クリップをトランジェントで分割すると、新しいクリップをドラッグやクォンタイズで動かして並べることができます。トランジェントマーカーでなく、クリップを動かすことでオーディオはストレッチされないので、もとの音質が変わることがないという利点があります。不利な点は、動かすときに新しいクリップのギャップが空いてしまう可能性があるということです。しかし、クォンタイズ、グルーブクォンタイズ、選択クリップのフェードダイアログには自動でギャップを埋めるためのオプションがあります。選択クリップのフェードダイアログにあるクリップ間のギャップをクロスフェードで結合オプションと、クォンタイズとグルーブクォンタイズダイアログにあるオーディオクリップのオートクロスフェードオプションです。ギャップを埋めるには、最初のクリップの右端と次のクリップの左端を広げて、クロスフェードを作ります。このオプションはドラムパートをクォンタイズするときによく使い、フェーズの問題がなく、なめらかな音のオーディオができます。
メモ:複数のトラックでクリップを揃えるときは、問題を避けるために同じ位置ですべてのクリップの分割やクォンタイズをする必要があります。そのようにするには、共通またはマスターの展開されたトランジェントマーカーを作る必要があります。選択マーカーのマージ、ロックコマンドは展開されたトランジェントマーカーを基準にして、同じ展開されたトランジェントマーカーを選択されたクリップに挿入します。拍をクリップに分割ボタン を使用するとクリップをオーディオのビートで分割できます。
2. トラックの編集フィルターコントロールをオーディオトランジェントに設定します。
5. 選択したクリップを右クリックして、ポップアップメニューから展開されたマーカー > 展開されたマーカー位置にマーカー挿入を選びます。
3. 拍をクリップに分割ボタン をクリックします。
2.
4. AudioSnapパレットのクォンタイズボタン をクリックします。クォンタイズダイアログが表示されます。
5. オーディオクリップの開始タイムが選択されていることと、(ここでは)デュレーション欄で16分音符が選択されていることを確認します。オーディオクリップのオートクロスフェードオプションはここでは選択しないで、OKをクリックします。拡大して、クォンタイズされたクリップを確認します。
6. これで、各クリップの先頭が正しい位置に並びますが、クリップ間にギャップが開いているところがあります。ここで元に戻し(Ctrl+Zキーを押し)、もう一度クォンタイズします。今回は、クォンタイズダイアログのオーディオクリップのオートクロスフェードオプションをオンにしてOKをクリックします。A:クロスフェード
7. クリップ間にギャップが開いているところがクロスフェードするようになりました。クロスフェードのデフォルトの長さは20ミリ秒ですが、ダイアログのクロスフェード欄に数字を入力して長さを変えることができます。
8. ギャップが長く開いているところを埋めたくない場合は、ギャップ欄に200ミリ秒までの数字を入力することができます。ギャップがこの数字以上の場合は、変更されません。クリップをクォンタイズせずに新しい場所へドラッグしたい場合は、ギャップが開いているクリップを選択して、トラックビューのクリップ > クリップをフェードコマンドを使うことで修正することができます。図309. 選択クリップのフェードダイアログ
2.
3.
4. OKをクリックします。
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