テイクの録音

コンピングの前に、1つのトラックで複数のテイクを録音する必要があります。1回で1つのテイクレーンを手動で録音することも、ループ録音を設定して、反復ごとに新しいテイクレーンを自動的に作成することもできます。

テイクとはトラックに入れられる新しいデータのことです。これは録音されたオーディオまたはMIDI、ドラッグされてきたループ、またはインポートされたファイルの場合があります。トラックにデータがある場合、そのトラックには少なくとも1つのテイクレーンがあります。新しいテイクごとに新しいテイクレーンが1つ作成されます。

メモ：上書き録音モードでは、既存のレーンが存在しない場合だけ、新しいテイクレーンが作成されます。存在する場合は、新しいデータによって既存のレーンの既存のデータが上書きされます。

新しいテイクの録音時には次のルールが適用されます。

テイクレーンには自動的に名前が付けられます。最初のレーンにはT1と名前が付けられ、次のレーンにはT2というように名前が付けられていきます。レーン番号は、レーンの再配置、挿入、削除をしても変わりません。

最新（日時順で最も新しい）のテイクはレーンで先頭に表示されます。

同じテイクレーンでクリップが重なり合うことはできません。2つのクリップを重なり合わせる場合は、各クリップを別のテイクレーンに配置します。クリップをレーンに移動、貼り付け、または録音すると、新しいデータを入れるために、その範囲にあった既存のクリップデータがスリップ編集されるか削除されます。

ループ録音時に複数のテイクを1つのトラックに録音する

1.	編集 > 環境設定 > プロジェクト > 録音を選択するか、録音ボタン を右クリックして環境設定ダイアログの録音設定を開きます。

2.	録音モードでコンピングを選択します。

3.	ループ録音で、全テイクを一つのトラックに保存を選択します。OKをクリックして、環境設定ダイアログを閉じます。

4.	新しいトラックを挿入するか、録音する既存のトラックを選択します。

5.	テイクレーンを表示するには、ターゲットトラックのテイクレーンボタン をクリックします。

6.	トラックの録音ボタン をクリックし、トラックを録音待機にします。メモ：既存のテイクレーンではなく、親トラックを録音待機にすることが大切です。

7.	目的のループ区間端までトラックビューのタイムルーラーをドラッグします。

8.	タイムルーラを右クリックして表示されるメニューから選択範囲をループ区間に設定を選択します（または Shift+Lキーを押します）。コントロールバーのループモジュールで選択範囲をループ区間に設定ボタン をクリックして設定することもできます。

9.	コントロールバーのトランスポートモジュールで録音ボタン をクリックします。

10.	録音が終わったら、停止ボタン をクリックします。

各テイクが、それぞれのテイクレーン上に表示されます。

テイクレーンには自動的に名前が付けられます。最初のレーンにはT1と名前が付けられ、次のレーンにはT2というように名前が付けられていきます。最新（日時順で最も新しい）のテイクが先頭に表示されます。レーン番号は、レーンの再配置、挿入、削除をしても変わりません。

1つのテイクレーンに録音にする

1.	新しいトラックを挿入するか、録音する既存のトラックを選択します。

2.	テイクレーンを表示するには、トラックのテイクレーンボタン をクリックします（またはShift+Tキーを押します）。

3.	先頭のレーンのテイクレーンを追加ボタン をクリックして、新しい空白のテイクレーンを作成します。

4.	新しいテイクレーンの録音ボタン をクリックし、レーンを録音待機にします。

5.	コントロールバーのトランスポートモジュールで録音ボタン をクリックします。

6.	録音が終わったら、停止ボタン をクリックします。

メモ：テイクレーンを録音するときは、録音のグローバルモードにかかわらず、既存のデータは新しいデータに上書きされます。

 

関連項目：

基本的なコンピングのワークフロー

テイクを試聴する

コンピング方法

スマートツールおよびコンピングツールを使用したコンピング

高速コンピング

クロスフェードの調整

コンプクリップ

コンプのファイナライズ

すべての未使用テイクと空のテイクレーンの削除

コンピング

録音

録音モード

ループ

テイクレーン