クリップの表示を設定する

クリップは、トラックビュー右側にあるクリップ表示部に長方形として表示されています。この長方形の位置と長さは、クリップの開始タイムと長さをそのまま表しています。クリップの表示は次のようにカスタマイズすることができます。

色：初期状態では、トラックごとに異なる色で表示されます。各トラックの初期状態の色は編集｜環境設定｜カスタマイズ｜配色で、各クリップの色はクリップインスペクタで、それぞれ変更することができます。

メモ：クリップの表示オプションで、クリップの内容を表示しない設定になっている場合、オーディオクリップでは波形の表示色が使用されます。MIDIクリップでは、イベントの表示色が使用されます。

名前：各クリップにはその内容を示す名前を付けることができます。この名前は、クリップの左上に表示されます。

中身：クリップ内のイベントをグラフィックで表示することもできます。MIDIクリップの場合とオーディオクリップの場合で表示される内容は異なります。MIDIクリップの中身は、ピアノロールビューに似た表示になり、オーディオクリップの中身は、波形のように表示されます。

A：MIDIクリップにイベントが表示されます。クリップを見て再生されている音を確認することができます。  B：オーディオクリップに実際の波形が表示されます。  C：コントローラまたはオートメーションデータも表示されます。

クリップの中身が分かりにくい場合には、ズームツールで縦の表示幅を拡大します。クリップの中身を表示するとメモリを余分に使用します。そのため、処理速度の遅いコンピューターをお使いの場合、パフォーマンスが低下することがあります。

ズーム表示

A：クリップ表示部を垂直方向にズームアウト  B：クリップ表示部の垂直ズームフェーダー  C：クリップ表示部を垂直方向にズームイン  D：バス表示部を垂直方向にズームアウト  E：バス表示部の垂直ズームフェーダー  F：バス表示部を垂直方向にズームイン  G：水平方向にズームイン  H：水平ズームフェーダー  I：水平方向にズームアウト

クリップヘッダーインジケータ

オーディオおよびMIDIクリップでは、各クリップの上部に様々な情報が表示されます。標準のクリップではクリップ名のみが表示されますが、様々な方法で変更されたクリップではその他の情報も表示されます。

クリップヘッダーインジケータ

A：クリップのグループ番号  B：クリップ名  C：インジケータ（FX、AudioSnap、プロジェクトのテンポに従う、ストレッチ、V-Vocal、MIDIエディタ）  D：クリップデータ（オーディオ波形またはMIDIデータ）

 

メモ：トラックの高さが36ピクセル未満になると、クリップヘッダーは自動的に消えます。

クリップヘッダーインジケータの種類は次の表のとおりです。

 

 クリップヘッダーインジケータ

オーディオクリップ	MIDIクリップ	説明
		クリップは標準のオーディオまたはMIDIクリップです。
		クリップはクリップグループに割り当てられます。数字はグループを表します。詳細については、クリップグループを参照してください。
		クリップには、クリップエフェクトが少なくとも1つ含まれてます。詳細については、エフェクトをクリップに挿入するを参照してください。
	n/a	クリップによってAudioSnapが有効になると、オーディオトランジェントのリズムやテンポを柔軟にコントロールできるようになります。詳細については、AudioSnap（Producer およびStudioのみ）を参照してください。
	n/a	このクリップはRegion FXクリップで、ノートとフレーズのピッチ修正、フォルマントの編集、モノフォニックサウンドへのビブラートの追加ができます。詳細については、Region FXの使用を参照してください。
	n/a	このクリップは、元のデュレーションから表示されているパーセンテージだけストレッチされています。詳細については、オーディオのスリップストレッチを参照してください。
	n/a	このクリップはグローバルプロジェクトテンポを反映します。詳細については、AudioSnapセクションを参照してください。
n/a		クリップをダブルクリックしてピアノロールビューを開きます。詳細については、ピアノロールビューを参照してください。
n/a		クリップをダブルクリックしてステップシーケンサービューを開きます。詳細については、ステップシーケンサービューを参照してください。
n/a		クリップをダブルクリックして譜面ビューを開きます。詳細については、譜面ビューを参照してください。
n/a		クリップをダブルクリックしてイベントリストビューを開きます。詳細については、イベントリストビューを参照してください。

クリップヘッダーを非表示にしてクリップ波形の表示を最大化する

クリップヘッダー全体を非表示にするには、トラックビュー表示メニューをクリックして表示をポイントし、クリップヘッダーの境界を非表示を選択します。このオプションが有効になると、波形はクリップの一番上まで表示されます。

横方向のズーム

次のいずれかを実行します。

トラックビューの右下（ビューの下枠）にあるズームツールをクリックします。

ズームイン/ズームアウトツールの間にあるズームフェーダーをドラッグします。

Ctrlキーを押しながら、右カーソルキー（拡大）、または左カーソルキー（縮小）を押します。

クリップ表示部またはピアノロールビューのタイムルーラの上半分でマウスポインタをポイントし（マウスポインタが のようになります）、フェーダーを上または下にドラッグします。

縦方向のズーム

次のいずれかを実行します。

トラックビューの右下（ビューの下枠）にあるズームツールをクリックします。

ズームイン/ズームアウトツールの間にあるズームフェーダーをドラッグします。

Ctrlキーを押しながら、下カーソルキー（拡大）、または上カーソルキー（縮小）を押します。

クリップ表示部またはピアノロールビューのタイムルーラの上半分でマウスポインタをポイントし（マウスポインタが のようになります）、マウスボタンを右クリックして上下にドラッグします。

領域指定して拡大する範囲を指定する

ズームツールをクリックして、拡大したい範囲をドラッグして囲みます。ズームツールを有効にするには、Zキーを押したままにします。マウス・ボタンを離すと、囲まれた範囲がクリップ表示部いっぱいに表示されます。

ズーム・コマンドのキーボードショートカットは以下のとおりです。

目的	キーボードショートカット
縦軸の拡大表示	Ctrl + ↓
時間軸の縮小表示	Ctrl + →
縦軸の縮小表示	Ctrl + ↑
時間軸の拡大表示	Ctrl + ←
ズームを元に戻す	Alt+Z
ズームのやり直し	Alt+Shift+Z
ズームツール（領域指定して拡大する範囲を指定する）	Z
プロジェクト全体を表示	Shift+F
トラック、バス全体を表示	F
フルスクリーンモード	F11

マウスホイールを使って拡大縮小する（ファーストズーム）

Altキーを押しながらマウスホイールを回して拡大、縮小します。

Alt+Shiftを押しながらマウスホイールを動かすと拡大縮小が早くなります。

Alt+Ctrlを押しながらマウスホイールを動かすと、トラックのスケールを調節できます（トラックビュー・トラック表示部のみ）。

ファーストズームオプションを選択する

1.	トラックビューのオプション・メニューをクリックし、ズームオプションを選択します。

2.	値を入力すると、表示倍率の拡大縮小が早くなります。

3.	縦と横のズームフォーカスを選びます。

4.	縦横同時ズームをチェックまたはチェックを外します。

デフォルトは水平/垂直ズームを連動がチェックされます。チェックを外すとファーストズームの動作が次のように変わります。

Alt+マウスホイールで垂直方向にズーム

Alt+Shift+マウスホイールで垂直方向にファーストズーム

Ctrl+Alt+マウスホイールで水平方向にズーム

Ctrl+Alt+Shift+マウスホイールで水平方向にファーストズーム

5.	OKをクリックします。

クリップ内容の表示/非表示の切り替え方法

1.	トラックビューの表示メニューで、表示をポイントして、クリップ名を表示のオプションを指定します。

2.	トラックビューの表示メニューで、表示をポイントして、クリップの内容を表示のオプションを指定します。

これで、クリップ内に表示する情報が変更されます。

クリップ名を変更する

1.	クリップ名を変更するクリップの位置にマウスカーソルを移動します。

2.	クリップインスペクタを開いて、プロパティセクションを表示します。

クリップインスペクタ

3.	名前欄をクリックし選択したクリップの名前を入力して、Enterキーを押します。

クリップ名が変更されます。

クリップの表示色を変更する

1.	色を変更するクリップの位置にマウスカーソルを移動します。

2.	クリップインスペクタを開いて、プロパティセクションを表示します。

クリップインスペクタ

3.	以下の表を参考にして、色を指定します。

目的	操作方法
デフォルトの色を使用する	デフォルトの配色を使用するチェックボックスをオンにします。
色を指定する	前景色欄または背景色欄をクリックして、色を指定します。

クリップの表示色が変更されます。